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2014年7月1日火曜日

「大丈夫です」と言わないで

集団的自衛権の行使容認に反対する国民の声は、日に日に高まっている。が、安倍政権は聞く耳を持たない。公明党も支持者の声を敢えて無視する選択をした。これが民主主義国家なのか? 3年前に経済危機と社会福祉・教育・医療保険を犠牲にした緊縮政策にあえぎ、怒るスペインの若者たちが叫んだ「もういい加減、新の民主主義を!」を、私たちも叫びたいものだ。

大やけどで即入院したため、どんな人なのかもわからないが、集団的自衛権行使に反対して新宿で焼身自殺をはかる人まででた。彼の真意はどうあれ、それほど深刻な状況に私たちは置かれているということは、確かだ。

安倍さんは今日もまた、心配ご無用、これが即戦争に巻き込まれるということを意味することはない、と、まあ平気でウソを語っているが、それで納得、大丈夫、と思った人がいたなら、ぜひ新聞やネット、あらゆるところで語られている「集団的自衛権の行使容認」のほんとうの中身をチェックしてほしい。全然大丈夫じゃないのだから。

数日前、官邸前での抗議行動で、ある女性が訴えていた。若い人たちにも、もっと関心を持って欲しい、と。彼女は渋谷の街頭で、集団的自衛権の行使容認に反対しようと呼びかけ、チラシを配ったりしているそうだが、その際、若い人に近づくと、何かする前にほとんどいつも「あ、大丈夫です」と逃げられると言う。「煩わしい事を避ける感じで」。

街頭で演説をしたり、ビラを配ったりする人々の中には、確かに怪しい、煩わしい人もいるし、避けたいこともある。が、何の話をしているのか、それはきちんと認識してから、避けるかどうか、考えるようにするべきではないか。若者だけではない。中高年でもそうだ。自分が生きている国の政治・社会問題を、他人事のようにみている人間が多すぎてはまずい。この「集団的自衛権行使容認に反対」は、私たち1人ひとりがちゃんと認識して考えるべき問題だ。避けて放っておいて、「大丈夫」ではない。

日本人はもともと曖昧表現の好きな国民ではあるが、この社会の未来に関わることを、根拠の無い「大丈夫」でスルーしていては、ほかの国の人々にこう言われるだろう、「あなた、大丈夫ですか?」と。

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