このブログを検索

2014年6月9日月曜日

社会に憤り、変革に関与する

2011年5月15日に誕生したスペインの市民運動「15M」の参加者のことを、マスコミはこう名付けた。「怒れる者たち=Indignados」。この言葉は、昨年95歳で亡くなったフランスのレジスタンスの闘士、ステファン・エセルが2010年に出版した冊子「Indignaos(怒れ、憤れ)」からきている。世の中の矛盾、問題を認識し、その理不尽さに憤ることが大切だと、若者に呼びかけた彼の文章は、欧州の批判精神にあふれる若者・おとなたちの心を揺さぶり、権力者のやり方にNoを突きつけ、自ら問題の分析と解決に動く市民を生み出した。

エセルは、「Indignaos」の後、政治・社会参加を呼びかける「Comprometeos(決意し関与せよ、といった意味)」という冊子も、フランスの若い作家で社会活動家の青年との対談の形で出版している。
つまり私たちは、問題をきちんと見つめ(関心を持ち)、分析し、それに憤りを感じることが大切であるとともに、その憤りを力に「行動する」、「自ら関与する」ことが必要だと、エセルは訴えているのだ。
原発問題、憲法9条問題、秘密保護法問題、集団的自衛権問題・・・日本人はいままさに、エセルの言う事を真面目に実行しなければとんでもなくまずい時を生きている。
個人的には、もう24年も取り組んできた「ストリートチルドレン」と(日本をふくむ)子どもたちの問題も、その背景にある世界的な「格差」の問題も、これまでよりもずっと大勢の人が意識し、解決に向けて行動する状況を創りだす努力をしなければ、ほんとうにまずいと感じている.
情報発信と共に行動することへの呼びかけを、いままでの何倍もおこなう努力をしなければ。それができる「場」を、もっと獲得する努力をしなければ。
そう感じて、個人と所属NGOのfacebookだけでなく、このブログも始めることにした。
この場をかりて、いまの世界の有り様にindignarseし、状況を変えていくために行動するとcomprometerse したいと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿